倉田 博之(九州工業大学)・滝口 昇(広島大学) |
化学工学は,物理・化学プロセスの原理や法則に基づいて,システム設計を行う高度な学問体系として発展している。今後は,物理学・化学だけでなく,生物学の原理や法則を理解して,それらを分子機能・細胞機能の制御や設計に応用する工学の創出が期待される。生命科学の分野では,工学の発想に立脚したシステム生物や合成生物学が注目されている。本シンポジウムでは,物理学・化学だけでなく,生物学の原理や法則に基づいて,医療・環境・生物システムの制御と設計を行う最新の研究成果について議論する。さらに生物学的発想から創発する人工システムの設計について考える。