食品が関わる操作・現象は，殺菌，伝熱，凍結，濃縮，混合撹拌，反応，分離，発酵，包装，保存，種々の分析など多岐にわたる．それら個々の操作・現象に対する理解と進歩は，日々，異なるグループにより，それぞれの経緯と速度で進んでおり，操作・現象間の状況を相互に把握・認識し，知識のネットワークを構築することは極めて重要である．本シンポジウムでは食品の様々な側面の進歩を重ね合わせ，食品工学の体系の変化を明らかにするとともに食品および食品工学の未来の姿を共想する機会としたい．