中川 究也(京都大学)・小西 靖之(北海道立工業技術センター) |
化学工学的なアプローチによって食品製造に関わる課題の解決を目指す食品工学という学問が認識されてより,約50年が経とうとしている.食品工学は食品が有する複雑さ,多様性,不確定性などに依拠し,他の工学分野と比べて特異な課題認識が求められる.食品工学の黎明期,食品工学の発展は新しい化学工学的アプローチを創出すると期待されていたと聞く.本シンポジウムでは,食品工学に関わる最新の研究発表を多く集め,化学工学に新しい考え方をフィードバックする学問としての食品工学の可能性を探る.