(公募枠セッション) |
インク、コロイド、スラリーからペーストといった粒子分散系は、様々な形態で、自動車、電気電子、塗装、印刷、食品、医薬品等、広い産業分野で利用されている。それが、近年のナノ粒子技術の進展とともに、新たな広がりと展開を見せている。粒子径はシングルナノメートル領域まで入り、また結晶構造、形状や複合構造も制御できるようになってきた。さらに、ナノ粒子の有機修飾新技術が開発され、高濃度スラリー化が可能となると、今までの希薄コロイド分散液にはみられない特性も見出されてきた。特に超臨界法では、80Vol%以上の高濃度領域でも高い流動性を示し、コロイド溶液というより、むしろ流動性を示す金属、半導体、磁性体、誘電体とも言える、全く新たな機能材料系として期待されている。これらナノフルイドに関する理論の創成と応用に関して最先端の研究を、産官学それぞれの立場で発表し意見交換する場としたい。