前田 光治(兵庫県立大学) |
第33回播磨産業フォーラム環境エネルギー技術や先端技術研究に関する以下の招待講演3件を予定。
1.「高品質輸送用バイオ燃料製造技術の開発」 鳥羽 誠 氏(独立行政法人産業技術総合研究所 エネルギー技術研究部門 資源変換触媒グループ)
自動車のエンジントラブル防止や、燃料規格の厳格化に対応するために、高品質なバイオ燃料製造技術が求められている。本講演では、産総研がタイの研究機関と共同で実施している技術開発として、第1世代バイオディーゼル燃料の部分水素化による高品質化技術の開発と実証を中心に、非食糧系バイオマスからの第二世代バイオ燃料製造技術開発について紹介する。
2.「シリコン系太陽電池の高性能化」 田中 誠 氏(パナソニック株式会社 参事)
当社(パナソニック)が取り組んできたシリコン系太陽電池の高性能化技術開発(世界最高効率への挑戦)を紹介するとともに、シリコン太陽電池の理論限界打破に向けた取り組み(文部科学省のシリコンナノワイヤ太陽電池開発プロジェクト等)にも触れる。
3.「環境エネルギー技術の開発研究に役立つSPring-8」 佐野 則道 氏((公財)高輝度光科学研究センター 産業利用推進室 コーディネーター)
SPring-8は、放射光を用いた世界最高性能の様々な計測・分析技術を利用する研究施設である。放射光は明るく、指向性が高く、また光の偏光特性を自由に変えられるなどの優れた特徴を持っており、実験室系の装置では実現不可能な超高感度・超高空間分解能な計測を可能とする。放射光を利用した物質・材料の構造と機能の原子・分子レベルでの科学的解明は、次世代電池や次世代触媒の開発を後押しする。