三上 貴司(新潟大学)・伊與木 健太(東京大学) |
豊倉賢早稲田大教授が提唱した研究哲学「C-PMT」の冒頭が「P(phenomena)」であるように、日本の晶析工学者・技術者は、装置内で起こる特有の晶析現象を思考の軸に、結晶づくりを考えてきた。現象が分かると操作が分かるのであり、晶析工学の適用対象が多様化している今とこれからも、現象理解を大切にする日本の伝統的晶析工学の心を持ち続けていきたいものである。このシンポジウムでは、晶析現象が関わる研究課題を幅広く募集し、「操作」・「現象」・「品質」のつながりの部分に重点を置いた議論を行う。