1. 「炭素フリー燃料社会
〜水素・アンモニアの製造・輸送・利用の拡大に向けて〜」
オーガナイザー:
清水 忠明 (新潟大学 工学部 化学システム工学プログラム)
高木 英行 (国立研究開発法人 産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター)
世界的に脱炭素の潮流が進む中、利用時に二酸化炭素を出さない水素・アンモニアに注目が集まっている。しかし、水素・アンモニアは製造にエネルギーを必要とし、高効率製造プロセスが必要である。また、輸送、受け入れにもこれまでとは異なったインフラが必要であり、さらに、利用技術についても従来の化石燃料系エネルギー源とは異なった燃料電池などの体系が必要とされる。このシンポジウムでは、主に水素・アンモニアに関連する技術を討論するとともに、併せてこれらを出発原料とする合成燃料・原料や、炭素ニュートラル資源であるバイオマス等の有効活用をも含めた幅広い視点からの議論をおこなう。
2. 「現象理解に基づく晶析操作設計」
オーガナイザー:
三上 貴司 (新潟大学 工学部 化学システム工学プログラム)
伊與木 健太 (東京大学 工学部 化学システム工学科)
豊倉賢早稲田大教授が提唱した研究哲学「C-PMT」の冒頭が「P(phenomena)」であるように、日本の晶析工学者・技術者は、装置内で起こる特有の晶析現象を思考の軸に、結晶づくりを考えてきた。現象が分かると操作が分かるのであり、晶析工学の適用対象が多様化している今とこれからも、現象理解を大切にする日本の伝統的晶析工学の心を持ち続けていきたいものである。このシンポジウムでは、晶析現象が関わる研究課題を幅広く募集し、「操作」・「現象」・「品質」のつながりの部分に重点を置いた議論を行う。