部会横断型シンポジウム


ST-21
非線形ダイナミクスの解析と
持続可能社会実現への挑戦

持続可能社会の実現のためにケミカルエンジニアが取り組むべき課題は何か? 水素や再生可能エネルギーの利用およびマイクロ・ミリスケールの物質生産の発展に伴い、描き出される未来社会は、細分化された領域(地域、家庭)に物質・エネルギー生産拠点を持つ高度分散型社会でしょう。これに対応するためには、外部変動の解析・抑制ならびに積極的な動的条件の応用技術など、非線形ダイナミクス的観点が必須と考えられます。本シンポジウムでは、プロセスシステム論、反応機構解析、移動現象解析・モデリングに関する研究発表を幅広く募集し、持続可能社会の実現に向けた討論を横断的な見地から行います。


ST-22
溶媒特性を利用した
材料プロセス・材料設計の新展開

イオン液体や超臨界流体といった、特殊な溶媒の特性を利用した材料合成技術が、近年活発に提案される一方、製造された材料の機能性を制御するためには、溶媒固有の溶解性や輸送物性に基づいた材料設計に関する知見の蓄積が不可欠となります。本シンポジウムでは、このような「溶媒特性を生かした材料合成技術」と、「溶媒物性に基づく材料設計」に関する知見を融合することで、新規な材料プロセスの提案や、効率的な設計指針の確立に向けた講演・討論を行うことを目的とします。


ST-23
電池・エネルギー変換・貯蔵の最前線
−材料からシステムまで−
(口頭発表部門)

持続可能な社会の構築へ向けて、高効率なエネルギー利用や再生可能エネルギーの利用に関する技術が求められています。本シンポジウムでは、二次電池、太陽電池、燃料電池等の次世代エネルギー変換に関連する技術を対象として、材料・デバイス・プロセス・システムの階層を問わず講演を広く募集します。また、全体を俯瞰した視点や産業界からのニーズを踏まえた研究開発のあり方について、総合討論を実施します。なお、別途開催するポスター発表部門では、学生と若手研究者向けのポスター賞選考を行います。


ST-24
電池・エネルギー変換・貯蔵の最前線
−材料からシステムまで−
(ポスター発表部門)

持続可能な社会の構築へ向けて、高効率なエネルギー利用や再生可能エネルギーの利用に関する技術が求められています。本シンポジウムでは、二次電池、太陽電池、燃料電池等の次世代エネルギー変換に関連する技術を対象として、材料・デバイス・プロセス・システムの階層を問わず講演を広く募集します。また、全体を俯瞰した視点や産業界からのニーズを踏まえた研究開発のあり方について、総合討論を実施します。このポスター発表部門では、学生と若手研究者向けのポスター賞選考を行います。


ST-25
プラズマプロセッシングの新展開

プラズマプロセッシングは新規材料合成や環境問題解決のための先端基盤技術として注目されており、プラズマによるナノ粒子合成、機能性薄膜の作製、表面処理に加え、有害物質処理などの幅広い分野に応用されています。本シンポジウムでは、プラズマプロセッシングの基礎と応用に関する討論をもとに、化学工学における新たな展開を探ります。なお、若手研究者による優秀な発表に対して、プラズマプロセッシング奨励賞を贈呈します。


ST-26
CVD・ドライプロセス
-デバイス構造・機能制御の反応工学-

太陽電池、エレクトロニクス、MEMS、機能性コーティング等の分野において、大面積かつ低コストでの薄膜・微粒子形成技術が求められています。本シンポジウムでは、CVD・ドライプロセスを利用した薄膜形成・微粒子合成・微細加工における構造・機能制御について、経験的なトライアル&エラーではなく、反応メカニズムの理解による論理的な最適化を目指し議論することを目的とします。なお、優秀な発表をされた若手研究者には、CVD反応分科会奨励賞を贈呈します。


ST-27
微生物の有効利用による
水処理プロセスの進展

近年の微生物の解析技術の進展は目覚しいものがあり、驚くべく機能を持った微生物の発見が続いています。本セッションでは、新奇微生物の生理生態の紹介とそれを用いた水処理プロセスの進展について議論します。


ST-28
バイオマスの
生物化学・熱化学的変換の最新状況

バイオマスの利用はパリ協定の発効、固定価格買取制度の推進に伴い、ますます注目されています。これに対応して、各生物化学的変換、熱化学的変換も着実に技術開発が進められています。バイオマス変換技術の最新研究開発動向を俯瞰したいと思います。


ST-29
医療と材料をつなぐ化学工学の新展開

人工臓器や再生医療、ドラックデリバリー、画像診断、アッセイチップやセンシングなど、最先端の医療技術の開発において、材料の合成、調製プロセスは欠かせないものとなっています。このような背景の中、医療と材料を結ぶ方法論として、化学工学の担う役割は大きいものがあります。本シンポジウムでは、最新の研究成果を元に、材料の構造・物性から医療デバイスとしての機能に至るまでの全体を俯瞰的に捉え、総合的な議論を行います。バイオ、材料をはじめとする幅広い分野の研究者からの講演を広く募集します。



©The Society of Chemical Engineers, Japan