化学工学ビジョンシンポジウム


学会のセッションの細分化は詳細な議論には有効ですが、一方で多数のセッションが同時に走り、専門の近い聴衆が集まるため、全体システムを大きく変えるような議論を困難にしています。

多数の要素を組み合わせた全体システムの設計・提案は、化学工学こそがすべきものであり、そのような場を作るべく本シンポジウムを企画しました。

多数の部会からの参加と議論を歓迎します。

ご期待ください!


第一回:原料多様化・低炭素化時代の化学産業の将来像

9月22日(金)大会三日目 S会場 14:00-16:00

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オーガナイザー
阿尻雅文 東北大学
化学工学会平成29年度副会長
野田 優 早稲田大学
化学工学会社会実装学創成研究会代表

学会のセッションの細分化は詳細な議論には有効ですが,一方で多数のセッションが同時に走り,専門の近い聴衆が集まるため,全体システムを大きく変えるような議論を困難にしています。

 多数の要素を組み合わせた全体システムの設計・提案は,化学工学こそがすべきものであり,そのような場を作るべく本シンポジウムを企画しました。
 多数の部会からの参加と議論を歓迎します。

 第一回は,「原料多様化・低炭素化時代の化学産業の将来像」と題し,中長期の日本の化学産業の将来ビジョンとシナリオを描き,そのために行うべき研究開発を議論します。学からは化学工学と石油化学・触媒化学の両方のお立場でご活躍の早稲田大学の松方正彦先生を,産からは上流の石油精製および中流の石油化学大手から講師をお招きし,現在お持ちのビジョンをそれぞれの立場からご講演いただきます。

 原料はシェールガス・シェールオイルの急速な開発と規模拡大に代表されるように大きく変わっており,一方で我が国の石油製品の消費構造も自動車の低燃費化によるガソリン需要の減少や火力発電・船舶用の重油需要の減少で大きく変わってきています。また,パリ協定の発効により低炭素化も急務となり,化成品の利用によるCO2排出削減だけでなく,化成品の製造時のCO2排出削減も求められています。このような状況下,立場によって将来ビジョンやシナリオ,重点は異なります。それらを包含した総花的な絵もしばしば描かれ紹介されていますが,しかし,中身を理解しようとすると,それらのビジョンは「いつ」「どこ」を対象として描いているのか,必ずしも整合していません。講演に続く総合討論にて,化学産業の理想の在り方と,時間・空間スケールを入れた今後の方向性を議論し,多様な視点で整合し魅力的なビジョン・シナリオを描く一歩とします。また,その実現のカギとなるシステムおよび技術を明示化するとともに,分野間・部会間を跨った協働に繋げることを目指します。


©The Society of Chemical Engineers, Japan